理事長所信

 

 

2018年度(公社)小松青年会議所 理事長所信

 
理 事 長   深 田 哲 平

はじめに

 人の幸福のかたちは様々です。それを決定付けるには多くの欲求が存在します。それは能動的に達成できるものもあれば、受動的起因に生じるものもあります。しかし、ただ一つ、人が自分の意思で思い通りに操ることができること、それは自分の「意識」です。人は皆弱い生き物です。過去に経験・知識のないことに対しては、勝手に苦手「意識」を持ち、自分で限界地点を決めて行動しようとはしません。反対に、過去に経験・知識があることに対しては得意「意識」を持ち、誰から言われなくとも能動的に行動します。すなわち「意識」を自分でコントロールすることは幸福になる上で非常に重要なファクターです。私自身が考える幸福とは、過去から現在までの人生で培ってきた自分の能力を活かし、何らかの課題や使命、大切な人や仕事に貢献し続けることで、未来が拓けていくことを実感できることにあります。その目的の達成のためには、今以上に自分を戒め「意識」を変革していかなければいけません。あとは、勇気と覚悟を持ち続けるだけです。これも「意識」です。

生きているすべての人には幸福になる権利が平等に与えられています。自分の「意識」を明確に持ち、まだ見ぬ未来に向けて何があっても自分を信じ、現在を一生懸命に祈るように努力をし、行動し続けようではないか。「念ずれば花開く」と信じて・・・

 

新ヴィジョン 創発+ ~アクティブコンソーシアムの実現に向けて~

 創発とは、内部からの行動が大きなうねりとなり、想像を超える大きな運動となることであり、尚且つトップダウンの指示だけではなく、上下左右からの働きかけによって多様性が活かされ、新たな力が生み出されることを意味する。まず出発点は、一人ひとりの能動的な行動なのです。

我々、小松青年会議所の新ヴィジョンは国際青年会議所の不変的なヴィジョンに則り、若き能動的市民の主導的なグローバル・ネットワークになることに他ならない。いつの時代も変革の機会を与えてきたのは、紛れもなく英知と勇気と情熱をもった青年である。そして、能動的に行動する個の集合体が企業・団体・組織という形を通じて、更に能動的な集団として行動することで、アクティブコンソーシアムが実現されます。また、これらの集合体が互いに共鳴し、相互に進化することで、こまつの地域住民一人ひとりが描く幸福に繋がり、一人ひとりがまだ見ぬ未来に向けて、念ずれば花開くことを実感できる明るい豊かな社会へ導くことができます。

 

新ヴィジョンの具現化に向けて 創発+ひとづくり

 近年、大都市部への人口の流出が大きな社会問題の一端として叫ばれております。我々が住まうこのこまつにおいても、例外なくこれらの問題に直面しており、特に生産年齢人口(15歳以上65歳未満)は極端に減少しており、それは地域の活力が大きく損なわれていることを意味します。このままでは、様々な社会問題を引き起こしかねない。だからこそ、まずは我々青年会議所メンバーが地域社会の先導者としての「意識」を持たなければならない。そして、我々が地域社会を牽引し、地域住民に能動的に行動や挑戦ができる場を提供し、達成感や感動を生むことで「意識」を変革する。その方々が企業や団体や組織に持ち帰ることでアクティブコンソーシアムが実現可能になる。この一連のプロセスこそが、我々が目指すひとづくりに繋がると確信しております。「地域は人なり」と言われるように、こまつも他に誇れる個の集合体を目指し、地域住民一人ひとりが能動的に行動する「意識」を持ち、世代を問わず我々と協働することで、郷土への愛を醸成します。

 

新ヴィジョンの具現化に向けて 創発+まちづくり

 我が国日本は多種多様なモノやサービスが溢れており、生活していく上で最低限度の暮らしが保障されている豊かな国です。我々が住まうこまつも同様で、且つ歴史的文化や雄大な自然が色濃く残っており、地域住民にとっては不満や不安があまりない他に誇れる郷土である。しかしながら、有識者による調査・研究によると、現実は幸福だと感じ生活をしている方々は少数派であるという結果が出ております。幸福を決定付けるには様々な欲求が存在すると前段でも述べましたが、人の欲求には基準がありません。では、地域住民一人ひとりが考える良いまちとは一体どのようなものなのでしょうか。

我々小松青年会議所が考える良いまちづくりの根幹は、誰もが夢を描ける確固としたヴィジョンを提唱する先導者を創出することに他ならない。そのために、まずは地域の行政、市、企業、関係諸団体とのネットワークを持っている我々独自のアイデアを盛り込んだ手法と、郷土の宝をリンクさせ、地域住民に対し、今一度こまつの地域の魅力への「意識」を高めて頂き、郷土愛を育める事業を展開して参ります。そして、「地域は人なり」の言葉にあるように、最大のまちづくりはひとづくりであることをメンバー間で共有し、我々メンバーはもちろん、地域住民の「意識」を変革し、この地域に新たな風を巻き起こします。

 

地域の先導者の創出

 青年会議所は、その地域における社会の状況を写しだす鏡であると古くから言われて来ました。我々が所属する小松青年会議所に近年顕著に見られる会員数の減少、定例会や事業、そして委員会活動へのコミット「意識」の低迷は、同時に地域貢献しようとする若者が減少していることを意味しております。青年会議所が新たなメンバーを迎え入れ、新たな風を起こすことは、すなわち社会を立て直す機会を提供することなのです。メンバーの一人ひとりがその自覚を持ち能動的に行動することで、必ずや新たな先導者の創出ができると確信しております。そして、一人でも多くの先導者を輩出することで、地域社会を変革する原動力へと繋げます。

 

地域の先導者としての資質の向上

 より良い変化をもたらす力を青年に与えるための発展・成長の機会を提供すること。これこそ我々に与えられた使命であるが、地域に対してだけではなく我々メンバー自身がこの青年会議所活動を続ける中で発展・成長の機会を与えて頂いていることをよく理解しているはずです。

青年会議所は「大人の学校」とよく例えられますが、「明るい豊かな社会の実現」に向けて能動的に委員会活動に参加し、メンバー同士が妥協を排し、同じ目的のために真剣に意見を交わし合い、その結果委員会の強い想いが凝縮された事業が構築・実施され、地域に多くの影響を与え、賛否両論はあれども様々な声を直に頂くことで達成感を実感する。また、この流れにおいては、青年会議所には理事長以下多くの役職という責任が与えられており、一つの目的に向かいメンバーを先導する職責を全うすることで、リーダーシップを獲得できるのです。私は年間を通じてメンバーに対し、この一連のプロセスこそが自己成長、延いては社会貢献にも繋がることを念ずれば花開くと信じて伝え続けます。

小松青年会議所は地域において、存在意義の高い団体そして、存在価値の高い先導者の集合体であることの誇りを持ち続けられるような組織でなくてはならない。そのことを心に深く念じて本年は特に会員の「意識」を改革する事業に取り組んで参ります。

 

地域の先導者としてより存在価値の高い団体へ

小松青年会議所が公益法人制度改革により、公益法人格に移行してから早4年が経過しました。この間、我々は「明るい豊かな社会の実現」に向けて公益性・透明性・法令遵守を満たした事業を数多く展開して参りました。しかし、近年の会員数の減少により、不特定多数の地域住民へ意識醸成を図り且つ高い公益性を担保できる事業を、また法令遵守を「意識」し過ぎるあまり、自分たちが真の目的達成のために曲げてはいけない原理原則に則った的確な事業を実施することが困難になってきました。

我々のミッションであります、より良い変化をもたらす力を青年に与えるための発展・成長の機会を提供することが、果たして今後も公益法人格のまま存続することで実現可能か否かの是非をメンバー間で議論していく必要があると考えます。しかし、公益法人格を名乗るということは時代が求める信頼ある活動を実行する約束を広く地域に対し指し示していることでもあり、不易流行の気概を持ち、時代背景に則して変えないもの、変えるべきものを慎重に判断し推し進めていきたい。

 

南加賀協議会(広域連携)

 現在、少子高齢化に伴う国内での弊害が学校、町内会、経済団体等々多岐に渡り現れてきております。その問題を解決するために、近隣エリアとの合併、年齢制限の規約がある場合は引き上げや削除する規制緩和が実行されております。

短絡的な結果、すなわち子どもを増やす、過疎地域への住民を増やすことはできませんが、その課題を調査、研究し、確固たる目的に向けて運動を展開していくことは我々には可能です。そして、こまつだけの視点からではなく、外部からも客観的に課題に向き合うために横の繋がりが重要であると考え、2010年当時の先輩方が南加賀協議会を発足させました。

引き続き、日々接点があまりない小松・加賀LOMメンバーが、互いに個性をぶつけ合い、刺激をしあう中で、絆が更に強固になります。絆が強固になれば、率先して意見や課題を出し合うようになり、新たな地域の魅力や課題に気付くことができます。その学びを互いにLOMに持ち帰ることで、地域の発展へと繋がり、延いては南加賀全体の発展にも寄与するものと確信しておりますので、今後もより一層の広域連携を努めて参ります。

 

姉妹JCとの友情

 昨年、ソウル衿川JCと友情を結んでから30年の節目を迎えました。この長い歴史の中で両者は毎年、訪韓訪日を繰り返し、国際交流事業を通じて互いの国家間の相互理解を深めて参りました。世界情勢の変化が日々メディアから発信され、国民の「意識」に個々に変化はあれども、我々青年会議所の3信条にあります友情は決して変わらず、近年では、韓国語を学び、仕事に繋げたいと「意識」し行動するメンバーも出て参りました。

今後も我々青年会議所にしかできない民間外交の一翼として、JCという普遍の絆を活かし、更なる相互理解を深め、まだ見ぬ未来への架け橋を構築できるように行動して参ります。

 

最後に

「幸福になりたい」という原動力は、人の弱さ(劣等感)から生まれます。現在を一生懸命に祈るように生き、弛まない努力をし続けたものだけがたどり着ける境地。その人生のプロセスの中で自分の強さや弱さと向き合い、様々な課題に直面し、逃げることなく、臆することなく、驕ることなく自分を律し行動していくことこそ、我々青年にできる唯一のことであると思う。人生を楽しもう。

 

 

意識が変われば行動が変わる

行動が変われば習慣が変わる

習慣が変われば人格が変わる

人格が変われば運命が変わる

運命が変われば人生が変わる

ウィリアム・ジェイムズ

 

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